製品概要

機能と利点

  • コードのベースとなる製品:Dolby Pro Logic IIz Implementation kit, Issue 1.0
  • コンプライアンス:ドルビー・プロ・ロジックIIz用のドルビー・テスト/認定条件
  • フレームワーク依存性:なし。プロセッサのペリフェラルやレジスタへの依存性なし。
  • 動作保証プロセッサ:ADSP-21362/3/4/5/6、ADSP-21367/8/9、ADSP-21462/5/7/9、ADSP-21471/2/5/8/9、ADSP-21481/2/3/5/6/7/8/9、ADSP-21583/4/7、ADSP-SC582/3/4/7/9
  • API:C言語から呼び出し可能な「プッシュ」API
  • リリース・フォーマット:ドルビー・プロ・ロジックIIz用オブジェクト・ライブラリ
  • 入力フォーマット:−1.0~1.0の範囲の32ビット浮動小数点、2チャンネル、非インターリーブ
  • 出力フォーマット:−1.0~1.0の範囲の32ビット浮動小数点、最大7チャンネル、非インターリーブ
  • ブロックあたりの出力バッファ・サンプル:入力ブロック・サイズに応じて設定可能(7 * X、Xは入力ブロック・サイズ)
  • サンプル・レート:32、44.1、48、64、88.2、96kHz
  • 出力ステータス:サンプル・レート、出力チャンネル数、チャンネル当たりの出力サンプル数、出力チャンネル設定。
  • マルチチャンネル:リエントラントとマルチインスタンスに完全対応

製品概要

ドルビー・プロ・ロジックIIzはドルビー・プロ・ロジックIIxの拡張版で、2つの「フロント・ハイト」出力チャンネルが追加されています。これらの2つのチャンネルは、前方左右のスピーカーの上に配置された2つのスピーカーを駆動します。ドルビー・プロ・ロジックIIzを使用すると、5.1チャンネルの素材、またはステレオ素材でさえ、「7.1ハイト」または「9.1」システムで再生されるよう拡張できます。

The Dolby Pro Logic IIz Decoder delivery from ADI consists of the “Dolby Pro Logic IIz Decoder” and “Dolby Pro Logic IIx Decoder” software modules. These are compliant with Dolby specifications and have been rigorously tested. Both modules have been highly optimized to run on the Analog Devices SHARC processor family and have been certified by Dolby to be used for Dolby Pro Logic IIz processing.

The Dolby Pro Logic IIz decoder operates on PCM data received either through analog/digital input channels or from a decoder module. The Dolby Pro Logic IIz Decoder takes up to 7.1 input channels and outputs up to 9.1 audio channels. It contains a standard C-callable ‘push’ API with the added flexibility using ‘pull’ (or ‘poll’) by adding a light wrapper. The module has no dependencies on processor peripherals or registers, adding greater system flexibility and ease of use. The Dolby Pro Logic IIz Decoder on SHARC is provided with an API consistent with other audio decoder and post-processing modules produced by ADI.

ダウンロードおよび関連ソフトウェア

ソフトウェア開発ツール

CrossCore® Embedded Studio

CCESは、アナログ・デバイセズのBlackfin®、SHARC®、Arm®の各プロセッサ・ファミリ向けに用意された、世界トップクラスの統合開発環境(IDE)です。

SigmaStudio for SHARC

SigmaStudio for SHARCはプログラミング、開発、チューニングを行うためのソフトウェア環境です。構築済みの豊富なオーディオ・アルゴリズムを利用して、オーディオ設計者がオーディオ・アプリケーションをグラフィカルな方法で設計、プログラミングできます。

SigmaStudio®

アナログ・デバイセズのDSPオーディオ・プロセッサおよびA2B®(オートモーティブ・オーディオ・バス)トランシーバー向けにプログラミング、開発、チューニングを行うソフトウェアのグラフィック開発ツール

ライセンス

 

各モジュールはアナログ・デバイセズ(ADI)のBlackfinまたはSHARCプロセッサ・ファミリに対応しており、オブジェクト・コード・フォーマットで使用可能なライセンスを取得済みの製品です。この製品の受領に際しては、アナログ・デバイセズとのライセンス契約に署名または同意した後に、そのライセンス契約で指定されたモジュールの出荷を受けるかダウンロードする必要があります。

パフォーマンス測定基準

MIPSの概要:


SHARC Processor Code RAM (KiB) Data RAM (KiB) Constant Data Tables (KiB) MIPS
Average Average Peak
2136x 27.3 56.4 3.1 15.9 15.9
214xx 20.4 15.5 15.5
215xx/SC5xx 2.9 18.9 18.9

  • この表は、SHARCプロセッサのいくつかの例と予想されるMIPS性能を抜き出して示したものです。
  • 上の表で、メモリ数値はすべてドルビー・プロ・ロジックIIzデコーダの1つのインスタンスに関するもので、96kHzのサンプリング・レートのドルビー・プロ・ロジックIIxライブラリからのメモリ寄与分を含んでいます。1つのドルビー・プロ・ロジックIIzインスタンス用の「データRAM」には、スタック、スクラッチ、インスタンス・ステート、単一バッファの入力バッファ8個、単一バッファの出力バッファ10個が含まれ、各バッファには256サンプルが含まれます。1チャンネルにつき処理される入力サンプルの数は設定可能で、ドルビー・プロ・ロジックIIzモジュールのメモリ条件全体に影響します。
  • 表に示されているMIPSの数値は、48kHzのサンプリング・レートと256サンプルのブロック・サイズで測定されたもので、ドルビー・プロ・ロジックIIxライブラリのMIPSからの寄与分を含んでいます。
  • ADSP-214xx/ADSP215xx/SC5xxライブラリ・ファイルのコンパイル時に、VISAのショート・ワード・モードが有効になっているため、これらのライブラリのコード・サイズはADSP-2136xライブラリのコード・サイズより小さくなります。
  • 1 KiB = 1024バイト。

システム条件

  • Windows Vista Business/Enterprise/Ultimate SP2(32ビットのみ)。ソフトウェアはUAC保護のない場所にインストールすることを推奨します。
  • Windows 7 Professional/Enterprise/Ultimate(32ビットおよび64ビット)。
  • 最小2GHzのシングル・コア・プロセッサ。3.3GHzのデュアル・コアを推奨。
  • 最小1GBのメモリ(RAM)。4GBを推奨。
  • 最小2GBのハード・ディスク(HDD)容量を推奨。
  • アナログ・デバイセズのプロセッサ用CrossCore® Embedded Studio

関連するハードウェア (4)

EZ-Kits